長く愛される我が家
結婚して、この古びた家に引っ越してきたときから、家の襖はかなり年季が入っており、開け閉めするたびにガタピシと不快な音を立てていました。それはスムーズに動かないばかりか、時には相当な力を使わなければならないほどでした。
この家で生まれ育った相方は、そんな襖の特性にも長年慣れ親しんでいるため、その音や使い勝手に特に不満はありませんでした。一方で、私は若く、このような状況に初めて直面したため、少し戸惑いつつも力任せに襖を開けることに次第に慣れていきました。やがて、これも古い家ならではの一面として受け入れるように心が変わりました。
家事の中で見つけた収納の工夫
家事を通じて少しずつ片付けや収納への関心が深まってきました。特に、家の押し入れに未使用の布団が山のように積まれていたため、このスペースを有効活用しようと考えました。そこで、私は趣味の道具類をここに収納することを決めたのです。
その結果、以前は布団の出し入れのみで使用していた押し入れを、現在は日常的に何度も開け閉めするようになりました。この変更によって、襖の開け閉めの困難さが、これまで以上に気になるようになりました。
この問題を解決するため、幼いころ母が襖にロウを塗っていたのを思い出しました。しかし、この古い家で同じ方法を試しても効果があるのか、心配でした。ロウを塗ってもガタピシ音が解消されないかもしれないという不安から、最終的には何も改善せず、そのまま使用し続けることを選びました。
襖の開け閉めをスムーズに!ロウの効果を実感
私の家の襖は、常にガタガタと音を立てており、開け閉めするのが一苦労でした。そんなある日、思い切って「ロウを塗ってみよう」と決意しました。効果がなければそれまでですが、少しでも改善されればと期待を込めて試してみることにしました。
歳を重ねるにつれ、若い頃のように力強く襖を開けることが難しくなってきました。我が家の襖はとても重く、開ける際には両手を使い、力を入れて開けています。開けた後は、勢いよく大きく開いてしまうため、それを閉めるのもまた大変です。
しかし、ロウを塗ってみた結果、襖の開閉が驚くほどスムーズになりました。もっと早くに試しておけば良かったと思うほどです。完全にはスムーズではないものの、以前に比べれば格段に改善され、現在は片手だけで楽に開けられるようになりました。まるで夢のような変化です。以前は片手に何かを持ったままでは襖を開けることができませんでしたが、今では問題なく行えるようになりました。この変化には本当に感動しています。ぜひ皆さんにもロウを使ってみることをお勧めします。
襖の開閉がスムーズに!ロウを用いた簡単メンテナンス技
襖がスムーズに動かないと気になるものです。その解決策として、襖の下の溝や敷居のメンテナンスが有効です。まずは、敷居の部分に溜まったホコリを掃除機で丁寧に除去します。次に、ロウソクを利用して敷居にロウを塗りつけます。塗るというより、力を入れてロウソクを敷居にこすりつける方法です。最初は乾燥していた部分が次第に滑りやすくなり、ぬるぬるした感触を実感できるでしょう。
敷居全体に一度にロウを塗ることがポイントです。塗り終えた後、襖が以前よりもスムーズに動くか実際に試してみてください。今回私が使用したロウソクは、直径6ミリ、長さ5センチのものを1本利用しました。
これ1本で、敷居に2本の溝がある場合には、両方を合わせて6.4メートル分をカバーでき、我が家の大きな襖4枚と小さな襖4枚に十分対応できました。この手軽なメンテナンスで、襖の開閉がずっと楽になることを保証します。